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なぜ人はカレーに惹かれるのか?
―スパイスの香りが語る、人と食の壮大な歴史 ―

カレー

こんにちは。ローカルコーディネーターとして活動して2年目の私ですが、旅とカレーをこよなく愛する日々を送っています。

これまでインドへは4回渡航し、北インドから南インドまで一度は巡ってきました。でも、まだまだ訪れたい場所が山ほどあります。

他にもスリランカ、インドネシア、マレーシア、タイと、アジア各地を旅しながら、土地ごとに異なるカレーと出会ってきました。

中でも忘れられないのは、スリランカで食べたフィッシュカリー。この記事の表紙にもなっている、あの一皿が今でも心に残っています。

そんな私はというと、週に2回以上はカレーが食べたくなり、自宅でスパイスから作ったり、食べ歩いたり。

気づけば「カレーのある暮らし」が、自分のライフスタイルの中心になっていました。


この連載では、そんな私が旅を通じて感じたスパイスの奥深さや、世界のカレーにまつわる物語を、少しずつ紐解いていきます。

記念すべき第1回目は、「なぜ人はカレーに惹かれるのか?」をテーマにお届けします。

カレーに惹かれる理由

「好きな食べ物は?」と聞かれて、「カレー」と答えたことのある人は多いのではないでしょうか。
あるいは、学校の給食でカレーの日になると、ちょっとしたお祭りムードが漂い、カレー嫌いな人がいると「え〜!?カレー嫌いなん!?」と驚いた(驚かれた)経験がある方もいるかもしれません。それほどまでに、カレーは当たり前に多くの人を魅了してきました。

でも皆さんカレーは日本の食べ物ではない、日本食ではないことはご存じだと思います。
そう、カレーの原点はインドにあります。
海を越えたインドという国では、カレーが無いと生きていけない人々が暮らしており、 インドの人々は毎日、毎日カレーを食べています。
厳密にはカレーではないですが、カレー味(スパイスで味付けされた食べ物)の食べ物を食べているので、 私たちからしたら毎日カレーを食べているといっても過言ではないでしょう。

スパイスが動かした歴史

そんな“インドのカレー”が、時を超え、海を超えて日本に伝わり、やがて学校の給食や家庭料理の定番として定着していったのです。
そしてその背景には、かつてスパイスを巡って争われた歴史や、交易・植民地支配といった人類の動きがありました。スパイスは、文字通り“世界を動かした”食材だったのです。

では、なぜスパイスは、これほどまでに人々を惹きつけてきたのでしょうか?
この“世界中の人々を狂わせたスパイス”には、一体どんな魅力があるのでしょうか?

数年前から「スパイスカレー」という言葉を耳にすることも増えました。
ただ辛いだけじゃない、香りや深み、そして身体への作用…。
スパイスに秘められたその魅力について、このスパイス特集で少しずつ掘り下げていきたいと思います。

スパイスカレーの魅力と体験

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
私たちが「カレーおいしいよね」と何気なく言う裏には、
数千年の歴史、文化の交流、人々の生活、そして香りの魔力が息づいています。
でも、スパイスは難しくてよくわからない…
カレーを一から作るなんてハードルが高い…
そう思っている方にこそ、ぜひ一度体験していただきたいのが、
スパイスカレー研究室です。
これまで、私自身いろいろなカレーを食べてきました。
食べれば食べるほど、「カレーってこんなに自由で、奥深いんだ」と感じるようになりました。
特にスパイスで一から作られるには、想像を超えるほどのバリエーションがあり、
「こうじゃなきゃいけない」という正解がない世界だということに気づきました。
そして同時に、世界には数えきれないほどのカレーが存在し、それぞれの国や地域の気候、文化、宗教、生活に合わせて、本当にさまざまなスタイルのカレーが生まれているという事実を知りました。
そしてもっと多くの人にこの体験を共有したいと思い、企画しました。

▶ ワークショップでは:
● 世界各地によって異なるスパイスカレーを文化背景と共に学びます
● デモンストレーション形式で、一からスパイスカレーの作り方を学びます
● 参加者同士で体験を共有し、スパイスやカレーについて語り合う交流の時間も醍醐味
そして何より、「へぇ〜!」「なるほど!」「おいしい!」という共感の時間が待っています。

スパイスの魅力を頭ではなく体で感じる体験。
その入り口として、まずは気軽にご参加いただければ嬉しいです。
きっと、カレーがもっと好きになります。
そして、スパイスという世界がちょっと楽しくなります。

(編集部:カレー大好き酒井)

次回:ワークショップ詳細と申し込み案内はこちら!

※本記事は2025年7月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

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