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【丹波篠山】自家焙煎コーヒーと黒豆100%ノンカフェインコーヒーの店

『珈琲豆 誠』は、佐藤誠一さんが運営するスペシャルティ珈琲豆の店

篠山城の城下町は、今も風情のある街並みが残っています。西町にある民家からただようコーヒーの香りにひかれて、ガラス窓をのぞくと、ひときわ目を引く赤色の焙煎機。『珈琲豆 誠』は、佐藤誠一さんが運営するスペシャルティ珈琲豆の店です。豆の購入に加えてドリップコーヒーのテイクアウト、焙煎体験もでき、オリジナル黒豆珈琲も人気、そんな『珈琲豆 誠』について詳しく紹介しましょう。

古民家のぬくもりを感じる珈琲豆専門店

NIPPONIAののれんのある町家
NIPPONIAののれんのある町家

『珈琲豆 誠』があるのは、城下町ホテルNIPPONIA-SAWASIRO棟の1階です。江戸時代後期に建てられた町家ホテルで、ショップの奥に客室が3室あります。ショップの中を通って出入りする宿泊者に「おかえりなさい。街はどうでしたか?」と、話しがはずんでいる様子を何度も見ました。

コーヒー豆

「スイーツならあそこの店がいいですよ」「あそこは朝から開いているから明日早めに行くことをおすすめします」など、観光ガイドのように丹波篠山の見どころを案内する佐藤さん。「せっかく来てもらったんだから、丹波篠山のいいところをいっぱい知ってほしい」と温かい人柄を感じます。

佐藤さんはカフェ好き、コーヒー好きが高じて、サラリーマンから大手のコーヒーチェーン店に転じて20年、希望した焙煎部門に異動になって、関東から関西にやってきました。その後、縁あって2020年9月に丹波篠山市で開業したのです。

プロの技術が光る自家焙煎

豆 100g(750円~)
豆 100g(750円~)

珈琲豆は海外で採れて長い時間をかけて日本に届きます。どの段階でミスが発生してもおいしいコーヒーにはなりません。生産者が丹精込めた豆をどう活かすか、それが生豆鑑定マスターなどの資格を持つ佐藤さんの力量です。仕入れている生豆は、主にエチオピア、コロンビア、ブラジルのスペシャルティ。信頼できる農園のものを信頼できるルートで購入しています。

どの豆にしようか、佐藤さんに好みを伝えてセレクトしてもらいました。私の好みは苦みが感じられる深い味、おすすめの豆をペーパー用に挽いてもらいます。「いつか実際に農園に行って、生産者の声を聞いたり自分の思いを伝えたりしたいんです」などと話しながら。

ドリップバック(1個170円)
ドリップバック(1個170円)
『あふぉがーどBase』( 1,250円)
『あふぉがーどBase』( 1,250円)

旅先で飲んだりちょっとしたプレゼントに使いやすいドリップバックは2種類。中煎りの 『西町ブレンド』と深煎りの『誠ブレンド』です。また、カフェオレにしたりバニラアイスにかけてアフォガードにできる『あふぉがーどBase』にも注目です。

ノンカフェインの川北産黒豆100%珈琲

川北産黒豆100%珈琲ドリップバッグ(1個200円)で自家焙煎コーヒーはいかが?
川北産黒豆100%珈琲ドリップバッグ(1個200円)

丹波篠山は言わずと知れた黒大豆の産地です。その中でも特別良い豆がとれる川北地区の規格外の豆を活用した『黒豆珈琲』は、地元の小売店『西八本店』との共同開発です。一般的に黒豆珈琲とうたわれているのは、コーヒーに黒豆をブレンドしているものが多いのですが、このコーヒーは黒豆のみで作られています。

『黒豆珈琲』 自家焙煎コーヒー
『黒豆珈琲』

佐藤さんが工夫した技術で、焦げる直前まで深く焙煎することでコクと香りを出し、コーヒーに近い味と風味、そしてほのかな豆の香りも楽しめます。なにより、ノンカフェインで原料は100%地元の黒大豆なので、マタニティの女性や子どもにも安心です。ドリップバッグで淹れる時は、熱湯につけ込むようにしてゆっくりと抽出するのがポイントで、冷めても美味しく飲めます。

コーヒー好きなら一度は体験したい焙煎

小型の焙煎機で体験 自家焙煎コーヒー
小型の焙煎機で体験

店内には焙煎機が設置されており、焙煎体験もできます。1回につき2度の焙煎を体験し、2回目の体験で機械の使い方を覚えたら、3回目からは機械の使用料のみで自分で焙煎できます。機械の使い方だけでなく、産地による豆の特徴やブレンドの方法、抽出法まで、丁寧にマンツーマンで教えてもらえます。

「焙煎機の中で豆が回っているところを見て、音が変わっていくのを聞き、焼けていく豆の香りを五感で感じてほしい。珈琲は嗜好品だから味の好みは様々です。今は比較的生豆を入手しやすいので、好みの味作りにトライしてほしいですね。焙煎したて、挽きたての豆で淹れたコーヒーは本当においしいですから」と佐藤さん。

珈琲焙煎体験

料金1回目と2回目は、各4,000円(約350gの焙煎豆付)。
3回目以降は2,000円で焙煎機を利用できます。
体験時間60~90分

丹波焼の約60窯元のうつわがずらり

丹波焼で自家焙煎コーヒーはいかが?

店内には、国の伝統的工芸品指定を受けている地元の丹波焼の約60窯元のうつわが並んでいます。イートインの場合は、気に入った作家さんのうつわでコーヒーを飲むことができます。

自家焙煎コーヒー
店内 自家焙煎コーヒーの空間

「店内が狭いので、平日のお客さんが少ないタイミングしかできないんですが…」と申し訳無さそうな佐藤さん。テイクアウトが中心ですが、状況が許せば歓待してもらえるので、ぜひ店内ドリンクも楽しんでください。

テイクアウトコーヒー350円、店内ドリンク450円

丹波焼のスピーカーも販売
丹波焼のスピーカーも販売

小上がりにあるラッパのようなものは丹波焼のスピーカー。スマートフォンで音楽を流しながら装着すると音が響きます。ざらっと感のある昭和テイストの音が、この古民家によく合っています。

毎日飲むコーヒーにはこだわりたい、コーヒーをおいしく淹れる方法を知りたい、そんな思いに快く答えてくれる店主がいるコーヒー豆専門店。見どころいっぱいの丹波篠山に行くならぜひ立ち寄りたいお店です。

(ライター 松田/ウエストプラン)

※本記事は2023年4月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

珈琲豆 誠

住所兵庫県丹波篠山市西町1
電話番号079-556-5320
営業時間10:00~17:00
定休日火・水曜
アクセスJR篠山口駅西口からウイング神姫<篠山営業所行き>で約15分、
「篠山本町」バス停下車すぐ
駐車場なし(近くに西町駐車場あり)
SNShttps://www.instagram.com/coffeemame.makoto/
https://tsuku2.jp/makotomame

株式会社ウエストプラン

松田きこ、かさはらみのり、中田優里奈、都志リサほか、兵庫県に精通した女性ライターが、観光やグルメ情報を中心に、阪神間や丹波・丹波篠山を縦横無尽に駆け回って取材します。

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