『CAKE STAND』は、2015年にオープンしたパティスリーカフェ。フランスのパリにある料理菓子専門学校への留学経験や、神戸のカフェレストランなどでパティシエを務めた経験があるオーナーが手がけるお店です。2020年には現在の北野坂へ店舗を移転し、焼き菓子やケーキ、パンなどを販売しています。

外観や内観は白を基調としたシンプルな佇まい。店内のショーケースにはケーキやパンが、棚には焼き菓子がずらりと並んでいます。

生菓子はオープン当初からある定番の『シューアラクレーム』（テイクアウト259円、イートイン264円）から、季節のフルーツを使用したスイーツまで5種類ほどがラインアップ。

イートインスペースには籐（とう）を使用したインテリアが多く、ナチュラルな雰囲気。あちこちに飾られたドライフラワーも素敵で、オーナーのセンスが光る空間です。

座席は大きなテーブル席と、2人掛けのテーブル席。利用は「1グループ4名までで」ということもあり、ひとりか、2人組での来店が多いそう。ゆったりとした時間が流れる雰囲気が空間に漂い、ゆっくりカフェタイムや、ランチを楽しみたい方にもおすすめです。

イートインで人気のメニューは、『季節の盛り合わせ』（1,540円）。ベイクドレアチーズケーキやショコラのテリーヌのほか、季節の焼き込みタルト、シュークリーム、ソルベといった旬のフルーツを使用したスイーツを少しずつ楽しめるデザートプレートです。

単品から好きなドリンクを選ぶことができるので、好みのものを自由に選びましょう。今回は、イングリッシュブレックファーストティーをセレクトしてみました。紅茶はすべて鉄器のティーポットで提供と、とってもオシャレで素敵です。

取材日の『季節の盛り合わせ』は、左下から時計回りに、パイナップルのタルト、ショコラのテリーヌ、いちじくのシュークリーム、ベイクドレアチーズケーキ、マンゴーとパイナップルのソルベという組み合わせでした。

ベイクドレアチーズケーキは濃厚なベイクドチーズと、軽い味わいのレアチーズが2層になっています。それぞれ別々に食べるもよし、一緒に食べるもよし。一度に3つの味が楽しめるひと品です。

濃厚なショコラにオレンジピールがアクセントのショコラのテリーヌは、金粉がトッピングされていて見た目もゴージャス。マンゴーとパイナップルといったトロピカルフルーツを使用したソルベはさっぱりとしていて、夏を感じられる一品に仕上がっています。

『季節の盛り合わせ』以外にも、ショーケースのデザートやパンを店内で食べられるほか、アフタヌーンティーセット、土・日曜、祝日の10:30〜13:00までは3種類から選べるメイン料理と、季節のスープ、ドリンクがセットになったブランチメニューも。朝からパワーチャージしたい！というひとは、ぜひどうぞ。

『CAKE STAND』では、焼き菓子も人気。店内には小分けになったクッキーやサブレ以外にも、焼き菓子の詰め合わせやクッキー缶も販売しています。

特に、『CAKESTANDのクッキー缶』（3,564円）は人気が高く、HPで販売すると即完売となってしまうほど。クッキー缶のデザインは、『CAKE STAND』の包装紙や店内ポスターを手がけている画家、絵本作家の植田真さんが担当しています。「いろいろな味を楽しんでもらいたい」との思いから、中にはフロランタン、アマンドショコラ、店名のロゴ入りクッキーなどがラインアップ。フタを開けると、わぁ！と声をあげたくなるかわいさで、手土産にもぴったりです。

そのほかにも、クッキーやサブレなど小分けになった焼き菓子がたくさん棚に並んでいます。小腹が空いたときのおやつとして、プチギフトとしてなど使いやすいサイズ感も嬉しいポイント。気になる商品を少しずつ試したいときにもおすすめです。

2023年の夏からは、テイクアウトアイスの販売もスタートしました。味は定番の5種類（バニラ、フランボワーズ、ショコラ、ピスタチオ、ラムレーズン）と、季節限定の2種類。お店のロゴが入ったオリジナルの全粒粉クッキーがトッピングされています。

北野異人館街から近いこともあり、神戸観光の際にも立ち寄りやすい『CAKE STAND』。店内にはイートインスペースもあるので、周辺の散策に疲れたら休憩がてら立ち寄ってみるのもいいでしょう。焼き菓子やケーキ、パンは一度食べたら、また食べたくなるおいしさで、リピーターも多いのも納得です。味のクオリティも高く、センスのよいオシャレカフェでゆっくりしたいという人は、ぜひ足を運んでみてくださいね。

（ライター　中田／ウエストプラン）