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歩いて出会って楽しい!淡路島『洲本レトロこみち』

 

いま、若者を中心にブームになっている「レトロ」。純喫茶、銭湯、床屋といった懐かしさや温かみを感じさせるものに魅力を感じてSNS等に投稿する人が増えています。

 

 

淡路島の洲本にそういったレトロな雰囲気が漂うスポットがあるのはご存じでしょうか?

 

その名も『洲本レトロこみち』。

 

ここには熱意あふれる方々がいらっしゃいます。

 

今回は、キーマンとなる方々と『洲本レトロこみち』の魅力をご紹介します。

洲本レトロこみちとは

『洲本レトロこみち』は洲本城下町のレトロな町並みを楽しんでもらおうというコンセプトで2012年に始まりました。発起人はまもなく80歳を迎える、元気で心優しく地域愛が強い、野口純子さんです!

  

生まれも育ちも洲本である野口さんは高校3年生の時、町の映画館を経営されていたお父様を亡くしました。その日を境に、ひとり娘の野口さんがそのまま映画館を経営することとなり、過酷な状況の中を地域の人々に支えられながら切り盛りしてこられました。

 

暖かい人々が暮らすこの城下町を後世にも残したい、そういった思いから『洲本レトロこみちプロジェクト』が始まりました。

 

 

洲本を好きになって、定住してもらうために野口さんが取り組んでいらっしゃいます。高齢化が進み空き家が増えていく城下町を盛り上げるための試みは多岐にわたります。

 

例えば、古民家をリノベーションしたり、若者の誘致に力を入れたり、観光客と地元の人達との交流の場となるようにイベントを行っていたりなど。

 

『洲本レトロこみち』という名前を考案した野口さんは『レトロ』は昭和の雰囲気が漂うイメージから、『こみち』は狭い路地が京都の小径を想起させるという点から、パッと直観でひらめいたとのこと。

 

このネーミングには、特に来ていただいた女性客に親しんでもらえるようかわいらしい名前にしたいという思いが込められています。

 

『ほたるの宿』に、暮らすように泊まる

(左:野口さん 右:エミさん)

 

野口さんは食堂の経営や町おこしのお仕事をしながらも、2021年に『ほたるの宿』 という宿泊施設を開業しました。その後、経営に関するマネジメントは羽生結弦選手の大ファンである、中国出身の葛さん(愛称エミさん)に任せて、新たにコワーキングスペースを併設し、2022年2月にリニューアルオープンしました。

 

エミさんと野口さんとの出会いは、洲本での居住地を探す合間に数日間ほたるの宿に泊まったことがきっかけです。地域おこし協力隊の一員に選ばれたものの、外国人がいきなり地域に馴染めるか不安でいっぱいだそうです。

 

そんなエミさんに対し野口さんはあたたかく迎え入れてくれて、地域住民と繋げてくれたといいます。地域を盛り上げたいという野口さんの思いに強く共感したエミさんは、洲本活性化イベントの企画・運営や、『ほたるの宿』マネジメントに精を出す日々を送っています。

 

 

『ほたるの宿』は、一棟貸し定員5名の2階建て民家宿です。ディテールが特徴的で、インテリアとしていたるところに淡路島ゆかりの品々が展示されています。チェックイン時にエミさんが丁寧に案内します。

 

また、エミさんは淡路島で活動する新人アーティストを応援するために、展示するアート作品を季節ごとに変更しています。

 

さらに、地元の事業者を応援するため、光るホタルをイメージした藍染カーテンは近所の藍染工房から発注したもので、淡路島の竹も活用し、淡路島の竹資源を活用している活動家井上善人さんの手つくりベンチも玄関に置いてあります。

 

『ほたるの宿』での過ごし方は多彩で、のんびりゆっくりくつろぐスペースもあれば、コピー機やコーヒーメーカーなど作業に集中できる設備が完備された至れり尽くせりなコワーキングスペースも併設しています。

 

 

エミさんは『ほたるの宿』をお客様と『洲本レトロこみち』この地域との交流の架け橋にしたいと願っています。お客様は『ほたるの宿』で暮らすように泊まることで、『洲本レトロこみち』地域コミュニティの一員となり、まるで暮らしているかのように滞在しながら心を満たします。

  

そして、『洲本レトロこみち』は若者を中心とした外部からのお客様とのふれあいによって、より活気づきます。『ほたるの宿』がそのような憩いの場となるための取り組みとして、仕事だけでなくミーティングやワークショップの会場としてコワーキングスペースを開放したり、お客様のご要望に沿った滞在を提供するため、チェックイン時のヒアリングを心がけたりされています。

 

 

これこそほかのところでは体験できない、『ほたるの宿』ならではのおもてなしです。ここははじめましての方にも優しく接してくれて、仲間に入れてくれる暖かい町です。『洲本レトロこみち』の魅力をより感じていただくため、是非ここへ泊まっていみてはいかがでしょうか。

 

ほたるの宿のご予約はこちら

ほたるの宿
住所 兵庫県洲本市栄町2-421-22
電話番号 050-5444-6620

★マイカーなくても行けます!
 洲本高速バスセンターから徒歩10分
 【高速バス情報はこちら】

 

『洲本レトロこみち』で、もっと楽しむお店めぐり

陶koubou m

 

『洲本レトロこみち』の突き当りに素敵な陶芸工房があります。大阪府ご出身で、イタリアへの11年間の留学後、淡路島に移住した石井まゆみさんが営むお店です。

 

店内には石井さんの手作りのかわいらしい陶磁器がずらりと並んで、リノベされた空間とこだわりのインテリアと相性が抜群で、とても素敵なお店です。薄いピンクや水色などの淡い色味にするには綿密な調整が釉薬の調合に必要だそうで、その珍しい陶磁器を求めて大阪、神戸、姫路などの都市部から多くの20代~40代女性がわざわざいらっしゃるのだそうです。

 

石井さんが作った食器が実用的で可愛くて、食卓に並べるだけで楽しそうな空気が漂います。その他、陶磁器で作った花瓶や箸置きなどインテリア雑貨もありますので、気になる方はぜひお立ち寄りください。

 

陶koubou m
住所 兵庫県洲本市本町6-1-40
電話番号 090-3944-1866
営業時間 11:00〜16:00
定休日 水、木曜休み


こみち食堂

 

『ほたるの宿』に滞在するなら、マストで訪れたいのがこちらの『こみち食堂』!野口さんの手料理が食べられる、『洲本レトロこみち』の憩いの場です。田舎のおばあちゃん家のお昼ごはんというとイメージしやすいのではないでしょうか。

 

定食は750円(税込)で、その日その日でメニューは変わります。お昼どきには、野口さんに会いたいお客さんが世代を問わず集まります。もちろん野口さんははじめましての方にも「どこからきたの?」と優しく接してくださるのでご安心を。

 

この日のメイン料理はホワイトシチューと淡路島産エビの素揚げでして、おいしすぎてエビの頭ごと平らげちゃいました。次訪れる時にどんな料理が出るのかとても楽しみです。

 

こみち食堂
住所 洲本市本町6-3-33
電話番号 0799-22-1874
営業時間 11:00〜16:00
定休日 木曜休み


珈琲マルウメ

 

滞在中のレトロな喫茶店をお探しでしたら、創業72年の淡路島で1番老舗のコーヒー専門店はいかがでしょうか。代表の船越さんが淹れる香り高いコーヒーとたまごサンドが常連客に人気です。

 

もちろんコーヒー以外にも、昔懐かしのミックスジュースやミルクセーキも好評。大手チェーン店でいただくコーヒーとはまた違った強い香りが楽しめると地元に愛される名店です。今『ほたるの宿』ご宿泊のお客様限定モーニング割引券を差し上げます!詳しい内容は『ほたるの宿』まで。

 

珈琲マルウメ
住所 兵庫県洲本市本町5-4-27
電話番号 0799-23-0653
営業時間 09:00~18:00
定休日 日曜休み

バイヤーからのメッセージ

 

ワ―ケーションという概念が生まれ、コロナ禍の影響も相まって日本においても都市と地方の2拠点生活をする人々が注目を集めています。もしそういった場所求めていたら、僕は『洲本レトロこみち』この地域の『ほたるの宿』を推します!

 

お宿のホスト野口さんの周りには、地元のおじいちゃんおばあちゃんはもちろん、洲本市の地域おこし協力隊や京都の大学生など、老若男女いろんな世代の人々が集まります。野口さんの優しさ、あたたかさ、力強い意志に魅了された人々が波及効果を生み、この地域に携わりたいと思う人たちがどんどん増えています。

 

「レトロ」な雰囲気。それは建物だけではありません。お店のひとや、来る人もレトロを感じられる「あたたかさ」を持っています。洲本で感じたこと、楽しいこと、困ったこと。レトロこみちの人に話してみてください。きっとなつかしく、おもしろい「レトロこみち」に出会えます。

――城下町洲本再生委員会

 

「レトロ」な雰囲気。それは建物だけではありません。お店のひとや、来る人もレトロを感じられる「あたたかさ」を持っています。洲本で感じたこと、楽しいこと、困ったこと。レトロこみちの人に話してみてください。きっとなつかしく、おもしろい「レトロこみち」に出会えます。

 

(文/SHUN 写真/SHU)

バイヤー SHUN

1993年、徳島県生まれ。大学卒業を機に兵庫県に移り住んでいます。好きなものは90年代JPOPで、spitzを崇拝しています。
最近の悩みは、ウケを狙ってボケたことよりもウケるつもりのない行動で笑いをとってしまうことです。兵庫県民とはまた違った視点から兵庫県の魅力を紹介できればいいなと思っています!

編集部 SHU

台湾出身、2017年仕事で日本へ。ガッキーさんと同じ1988年生まれ、髪型だけ似ています。日本のJ POP、ドラマ、お笑いが大好きです!一人旅が得意で、いつかソロキャンプを挑戦してみたいです!外国人の視点から兵庫と兵庫周辺の魅力を伝えられたら嬉しいです。

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