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TOPIC/読み物

食材と真摯に向き合ったシンプルのなかに華と驚きをもたらすプリン

『芦屋ぷりん』

芦屋の地元住民はもちろん、県内外の遠方からも、著名人からも愛されている『芦屋ぷりん』。テレビや雑誌などメディアに取り上げられることも多く、創業15年でいまや芦屋名物の一つと言っても過言ではありません。使用する素材は身体に良いものを…と厳選を重ね、そのレシピはプリンの種類ごとに練り直し、一切の妥協を許しません。贅とこだわりを尽くしたプリンの最高峰をご紹介します。

最高の食材で生み出す、最高のバランス

『カスタード』(540円)
『カスタード』(540円)

まずは絶対にはずせない、圧倒的人気の『カスタード』。丹波のノンホモ低温殺菌牛乳、安心安全なエサにこだわる丹波の鶏卵、オーガニックシュガー、一頭一頭丁寧に育てられた乳牛を使った九州の生クリーム、これらだけを使った『芦屋ぷりん』の真骨頂です。バニラさえも使わず、この4食材でちょうど良い塩梅の滑らかさとコクを生み出しています。

カラメル具合も絶妙
カラメル具合も絶妙

オーガニックシュガーと水だけでつくられたカラメルソースは別添え、かけるタイプ。個人的には、まずはかけずに食べて、「ちょうど良い」舌触りと味のバランスを感じてほしいです。シンプルな材料だからこそ、その塩梅を生み出したプロの技にため息がこぼれるはず。何口か楽しんだあとは、ほろ苦さの中に爽やかさも感じる自家製カラメルソースを少しずつかけて。味の変化にまた違った感動を覚えます。

素材へのリスペクトを感じる

旬の果物を使ったプリンが期間限定で登場する
旬の果物を使ったプリンが期間限定で登場する

創業は2007年。素材や製法へのこだわりはそのままに、2021年に『カスタード』以外の商品をリニューアルしました。新しく仲間入りしたものの一つが、旬の果物を使った『季節のぷりん』。
閑静な住宅街である芦屋は、街の中央に芦屋川が流れ、北に六甲山、南に大阪湾を臨み、自然を身近に感じられる街です。花や緑で街を彩る活動が盛んで、各邸宅でも四季折々に美しいガーデニングを施している様子を目にすることができます。
「芦屋は日々の暮らしに季節を取り入れるのが上手だなと感じていました。そこで、リニューアルの際に、季節感をプリンで表現してみようと考えました」と、店を取り仕切るおかみの藤岡亜樹子さん。

『おいCベリーのいちごプリン』(594円)
『おいCベリーのいちごプリン』(594円)

果物は季節に応じて変わります。いちごのほか、桃やブルーベリー、いちじくなど、可能な限り生産者のもとを訪れ、果物ごとに農家さんとのお付き合いを構築しています。代表のシェフパティシエ藤岡敏夫さんは長年食の世界に身を置き、現在は全国各地でスイーツのレシピ開発も担っています。そのご縁でつながった生産者も少なくないそう。亜樹子さんは「できるだけ長くお付き合いして、双方にとって良い関係を築いていきたいと思っています。農家さんからいただく様々な学びや気づきから、新たな発想が生まれます」と、話します。

大きめのジューシーないちご
大きめのジューシーないちご

カスタードに次ぐ人気もの『おいCベリーのいちごプリン』は春限定商品、岡山の美作農園のいちごを使用。一番下のプリンは『カスタード』とはまた別のレシピで、ミルキータイプ。その上にはチーズクリーム、そしていちごに合わせて作り上げたゼリーを流し込みます。
まずはゼリー部分でいちごの甘みや酸味を楽しみます。そしてクリーム部分、プリン部分へと降りていった先に出会える「プリン」としての一体感、マッチングの妙にうなります。

プリンもゼリーも、使う果物によってその都度レシピを変えているというこだわりよう。「果物の味わいを生かしつつ、プリン、ゼリー、果物と、くちどけの一体感を目指しています」という言葉の通り、ここでも三層の調和がとれた完成度に驚きます。
ゼリー部分は商品によって固める素材を変えます。「目指す食感に合わせて、また果物の特徴によって、変えていきます。舌触りが変わると感じる味も変わるので調整が必要なんです」と、随所に詰まったシェフパティシエのこだわりを語る亜樹子さん。

果物以外も精鋭たちがそろう

『水ぷりん琥珀』
『水ぷりん琥珀』(594円)
『水ぷりん琥珀』(594円)

夏前から登場する期間限定の『水ぷりん琥珀』も、リピーターの多い逸品。国産ラム酒でほんのり香りづけしたゼリーは、まるでわらび餅のよう。下のプリンは黒糖風味。何もかけずに食べてももちろん美味!なので、おすすめは一人2個制!1つ目は何もかけずにそのままいただき、ゼリーとプリンそのものの美味しさを堪能。2つ目には、別添えの自家製黒蜜ときな粉をかけて、味の広がりを楽しんで。

別添えの黒蜜と黒豆きな粉
別添えの黒蜜と黒豆きな粉

自家製黒蜜は、波照間産・純黒糖を使用。これを透明のゼリーにそっと注ぐと、琥珀色のソースがゼリーの合間をぬって、きらきら光る宝石のよう。食べる前にぜひ、明るい太陽の光に照らして、見ても味わえる癒しのひとときを。そして、「丹波黒豆きな粉」を振りかけると、香ばしさとしゃりっとした食感が加わり、何か別のスイーツを食べているような感覚に。もちろん、1個でいくつもの美味しさを楽しめるので満足度の高い逸品です。が、おすすめは、一人2個制で!

『塩キャラメル』(594円)
『塩キャラメル』(594円)

通年の隠れ人気が、『塩キャラメル』。上層は、ほろにがい焦がしキャラメルのソースで、下層はミルク感の強いまったりプリン。濃厚でありつつもさっぱりとした後口で、コアなファンが多いそうです。不定期で並ぶので、出会えたらラッキー。確実に手に入れたい人は事前に電話問い合わせを。
そのほか、ラインナップはその時ごとに変わり、新作登場時にはSNSで告知されるので、要チェック!

芦屋らしさを表現した唯一無二

『芦屋ご令嬢ぷりん』(オリジナルBOX入り 1,620円)
『芦屋ご令嬢ぷりん』(オリジナルBOX入り 1,620円)

亜樹子さんがリニューアル時に「どうしても作りたかった」というのが『芦屋ご令嬢ぷりん』。創業当時から長年愛された『幻のはちみつプリン』をベースに、季節の果物と自家栽培エディブルフラワーのゼリーを合わせた豪華絢爛なプリンです。
「少し前まで、店の前が、私立女子中高校生たちの通学路だったんです。日傘をさして、可愛いサブバックを持って、合唱コンクールの時期になるとみんな歌いながら歩いていたり。その様子が何だか芦屋らしいし、キラキラして可愛いなと。そこから着想を得て“お花畑みたいなプリン”にたどり着きました」と、亜樹子さん。

甘みは日本ミツバチのはちみつだけを使用
甘みは日本ミツバチのはちみつだけを使用

普段使いというよりは、誕生日や母の日・父の日、バレンタインデー・ホワイトデー、記念日など、スペシャルな日に購入される方が多いそう。宝石箱のようなスペシャルなBOXに入っているので、そのままプレゼントすることができます。蓋を開けた内側にちょっとしたシャレが効いているので、お見逃しなく。
品切れの場合もあるので、確実に手に入れたい場合は2,3日前までに電話予約を。

プリンにドリンクをつけて
プリンにドリンクをつけて

ショーケースの奥には、小さなイートインスペースがあり、ひと休憩することも可能。コーヒー・紅茶(各330円)のほか、時期によってはイートイン限定のスペシャルドリンクやプリンプレートなどが登場します。SNSで告知されるので、チェックしましょう。

『芦屋ぷりん』

プリンは、きっと多くの人が手軽に用意できる食材で、おうちでも作れる「簡単おやつ」の一つかもしれません。一方で、シンプルな食材と作り方だからこそ、「ちょうど良い」具合を見つけることは簡単ではないと感じます。
固すぎず軟らかすぎず、卵や牛乳など何かの食材だけが強すぎることもなく、後味に甘さが残ることもなく…。すべてを融合させ、「ちょうど良い」バランスを究めたのが、『芦屋ぷりん』。まごうことなきキングオブプリンです。

(ライター かさはら/ウエストプラン)

※本記事は2023年5月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

芦屋ぷりん

住所兵庫県芦屋市西山町7-4
電話番号0797-22-1816
営業時間SHOP 10:00~18:00
CAFÉ 10:00~17:00(ラストオーダー)
定休日毎週火・水曜
アクセス阪急芦屋川駅から徒歩約5分
HPhttps://ashiya-purin.com/
SNShttps://www.instagram.com/ashiyapurin/

株式会社ウエストプラン

松田きこ、かさはらみのり、中田優里奈、都志リサほか、兵庫県に精通した女性ライターが、観光やグルメ情報を中心に、阪神間や丹波・丹波篠山を縦横無尽に駆け回って取材します。

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