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森の中で自然の音とオルゴールの音色にひたる『ROKKO森の音ミュージアム』

『ROKKO森の音ミュージアム』

六甲ケーブル六甲山上駅からバスで約5分、ヨーロッパの古い建築を思わせる建物が、『ROKKO森の音ミュージアム』です。館内には、アンティークを中心にしたオルゴールが展示され、実際に演奏を聴けるものも多数あります。山野草が咲く広い庭園には、モネの絵画を思わせる池があり、ツリーハウスや現代アート、随所に手動のオルゴールが設置されています。木々の葉がふれあう音や鳥の声と静かなオルゴールの音色が共鳴した素敵な時間を過ごせます。

世界最大級のダンス・オルガンの音色に魅了される

コンサートルーム(2階)

コンサートルーム(2階)には、長年多くの人を楽しませてきた「デカップ・ダンス・オルガン“ケンぺナー”」(自動演奏オルガン)があり、毎日開催される「演奏家のいないコンサート」で演奏を聴けます。ケンぺナーは1938年ベルギー製で、オルガンや太鼓など9種の付属楽器が機械仕掛けで音色を奏でます。美しく迫力ある演奏を聴いていると、当時の人たちが楽しそうに踊っている姿が目にうかぶようです。

自動演奏楽器

コンサートルームには、ほかにも19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍していた自動演奏楽器があり、コンサートの時間によって演奏内容が変わります。演奏曲の種類も多く、誰もが知っている曲で会場中が盛り上がることも。手回しオルガンを回す体験もでき、思い通りのテンポで演奏できなくて笑いが起こると、会場全体が楽しいムードに包まれます。

3階の展示室の奥にあるバルコニー

3階の展示室の奥にあるバルコニーは、コンサートルームを上から観られる特等席です。となりには窓越しにコンサートが楽しめる小部屋(授乳コーナー)があります。

世界の希少なアンティーク・オルゴールに出会える

自動人形「エクリヴァン」
自動人形「エクリヴァン」

3階には様々なアンティーク・オルゴールが展示されています。自動人形「エクリヴァン」は、1900年頃にスイスで製作されたぜんまい仕掛けの自動人形を復元したものです。手紙を書きながら居眠りをしてしまうピエロのユーモラスな動きとオルゴールの音色が楽しめます。

ステラ268型
ステラ268型

水平に回転するディスク(円盤)が曲のプログラムのディスク・オルゴール。ステラは機械部分がスイス製の名器として有名なものです。

蓄音器

エジソンが蓄音器を発明したのは1877年、展示されているぜんまい仕掛けの蓄音器は、100年以上前に作られたものです。SPレコードのノスタルジックな音は、今新たなファンがいるようですね。

ミュージアムショップ時音(とおん)でお気に入りを探そう

ミュージアムショップ(1階)

ミュージアムショップ(1階)には、約100種類のオルゴールが並んでいます。子ども向けのものからコレクター向けのものまで、デザインは多様で曲のジャンルも幅広く、目移りしてしまいます。『ROKKO森の音ミュージアム』のオリジナルブランド『神戸オルゴール』も来場記念に見逃せません。

『プチピエロエクリヴァン』(8,050円)
『プチピエロエクリヴァン』(8,050円)

2階に展示されている自動人形「エクリヴァン」をモチーフにしたオルゴールを発見。ミュージアム限定品で、名入れ加工もできるそうです。※名入れは要別途費用

手作りオルゴールで思い出作り

「オルゴール組立体験」

「オルゴール組立体験」では、スタッフのサポートのもと、好きな形と曲を選んでオルゴールを組み立てることができます。初心者向けの一般コースは約40曲の中から音楽を選べ、ケースは透明タイプや自分で飾りをつけるタイプがあり、親子で一緒に楽しめます。

オルゴール

上級コースは、前日までに予約が必要で、500曲から選べます。少し工程が増えますが、その分愛着度も高くなります。ネジで部品と留める位置によって音が変わってくるので、きれいな音色にするのは案外難しいそうですが、訪れた記念にチャレンジする価値はありますね。

窓から見える景色も素敵な「森のcafé」

「森のCafé」

コンサートホールの向かい側にある「森のCafé」に一歩足を踏み入れると、窓の外の緑がまるで絵画のようでとっても素敵。テラスも合わせて80席あり、セミセルフ式でランチやドリンクを楽しむことができます。

『ラクレットチーズプレート』(1,880円)
『ラクレットチーズプレート』(1,880円)

コーヒー、紅茶などのドリンク、ソフトクリーム、デニッシュのほかに、食事はカレーやハンバーグ、ラクレットチーズプレートのランチも人気です。

「SIKIガーデン~音の散策路~」

ミュージアムの敷地内にある「SIKIガーデン~音の散策路~」の中にも、森のcaféの特等席がいくつもあります。木陰で鳥の声と風のざわめきに包まれながら過ごす憩いの時間は格別ですね。

営業時間:11:00~16:30(L.O.16:00)

SIKIガーデン~音の散策路~を散歩

「SIKIガーデン~音の散策路~」

ミュージアムの中庭から広がる「SIKIガーデン~音の散策路~」は、甲子園球場と同じくらいの面積を誇る敷地に300種類もの植物が育っています。「ヒツジグサの池」にはスイレンが葉を広げ、モネの絵を彷彿とさせます。訪れた日は霧が立ち込めてとっても幻想的な雰囲気でした。霧の日や雨の日、雪景色の日を選んでベストショットを狙う写真愛好家もいると聞いて、私もシャッターを切る回数が増えました。ミュージアム主催で開催されるフォトコンテストも定期的にあります。

木製の小径

六甲山の清涼な空気の中、木製の小径が森の中に続いています。四季折々に違う表情を見せてくれる野趣あふれる草花は、訪れる度に姿を変えます。

透明のドーム『SIKIドーム』

庭園の木立ちの間に設置された透明のドーム『SIKIドーム』は、1日2組限定で貸切利用できる隠れ家のような場所です。室内には夏はテーブルとイス、冬は炬燵が設置されて、360度透明な窓ごしに森の気配を感じられます。2つのドームは内装が異なり、どちらもランチ付きで11:00から16:00まで利用できるから、女子会やカップルでゆっくり過ごすのにいいですね。

料金:1人4,000円~ ※1室2名~4名
受付:3日前17:00までに要予約

ツリーハウス

栗の木の上にあるツリーハウスは子どもの頃の冒険心がよみがえるスポット。テラスからの見晴らしは抜群で、椅子に座ってのんびりと時間を過ごせます。お弁当やドリンクを持ち込んで、ゆっくりしたいですね。でも、ゴミは必ず持ち帰りましょう。

オルゴール

園内の随所にタイプの違うオルゴールがあります。これは、2人それぞれ手回しすると輪奏や合奏になるオルゴール。息を合わせて演奏してみましょう。

バードハウスかと思いきや、これもひもを引くと音が流れるオルゴール

バードハウスかと思いきや、これもひもを引くと音が流れるオルゴールです。他にも座ると音が流れるベンチなど、びっくりすることも。メロディーは、クラシックからJ-POP、アニメ音楽など、様々な音色が楽しめます。

草花の間に隠れている木製の鳥

草花の間に隠れている木製の鳥を見つけたら背中を撫でてみましょう。六甲山の自然の音やオルゴールの音をリミックスした、やさしい音が流れます。木々のざわめきや鳥の鳴き声と重なりあって、とっても心地よい音なんです。これは、アートユニット『MATHRAX(マスラックス)』の体験型インスタレーション『風のうたよみ』と題された作品で、毎年開催される『六甲ミーツ・アート芸術散歩』が縁で常設展示されているそうです。

子ども用のボルダリングやブランコ、丸太ステップ

木々に囲まれたスペースに、子ども用のボルダリングやブランコ、丸太ステップがあります。親子づれに嬉しいですね。ほかにも、随所にハンモックが設置されており、寝転んで風にゆられながら自然の息吹を全身で感じてみるのもいいですね。

2023年8月26日から「六甲ミーツ・アート芸術散歩2023 beyond」開催にあたり、常設の現代アート作品展示エリアが拡張されます。美しい自然と心地よりオルゴールの音色、何度訪れてもまた行きたくなる場所です。まる1日ゆっくり滞在して心身ともにリフレッシュしましょう。

(ライター 松田/ウエストプラン)

※本記事は2023年7月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。

ROKKO森の音ミュージアム

住所兵庫県神戸市灘区六甲山町北六甲4512-145
電話番号078-891-1284
営業時間10:00~17:00(入場は16:30まで)
定休日木曜(祝日・夏休み期間・9月中旬~11月中旬の木曜は営業)、
12月31日・1月1日
入場料中学生以上1,500円、4歳~小学生750円
アクセス阪神御影駅・JR六甲道駅・阪急六甲駅→神戸市バスで
「六甲ケーブル下駅」→六甲ケーブルで「六甲ケーブル山上駅」→六甲山上バスで
「ミュージアム前」下車、徒歩約1分
駐車場あり(89台)
HPhttps://www.rokkosan.com/museum/
SNShttps://www.instagram.com/rokkomorinone_museum/
https://www.facebook.com/profile.php?id=100070860816149
https://twitter.com/rokkomorinone

株式会社ウエストプラン

松田きこ、かさはらみのり、中田優里奈、都志リサほか、兵庫県に精通した女性ライターが、観光やグルメ情報を中心に、阪神間や丹波・丹波篠山を縦横無尽に駆け回って取材します。

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