『f winery』があるのは、新神戸駅または三宮駅前から神姫バスの連節バス「Port Loop（ポートループ）」に乗車し、新港町停留所で下車後、徒歩すぐのところ。フェリシモ社屋Stage Felissimo（ステージフェリシモ）1階海側にあります。同じ建物の2階には、チョコレートやカカオをテーマにした「フェリシモチョコレートミュージアム」があり、休日は特に賑わう観光スポットです。

そんな場所につくられた都市型の小規模ワイン醸造所。コンセプトは「人との出会いを大切にユニークなワインづくりを目指す都市型ワイナリー」で、試飲会やワインに関するワークショップなども随時開催しています。ワインづくりが行われる醸造区には、7つのタンクがあり、750mlのフルボトル換算で年間最大約2万本のワインを製造可能。小さな醸造所ということもあり、ワインの醸造はもちろん、ビン詰めやラベル貼り、梱包作業まですべて人の手で行われています。

地産地消ということで、神戸市西区や北区のぶどう園からも仕入れています。また、北海道や山形、長野、大阪、オーストラリアなどさまざまな産地からも仕入れており、それぞれのぶどうの良さを大切に個性を引き出すワインづくりに力を入れています。

2022年秋からは木樽でのワインづくりも開始しました。2つの樽で約1,400本のワインを製造する予定だそう。同じ品種のぶどうをタンク醸造と樽醸造したワインで飲み比べができるのも、『f winery』ならではの楽しみ方です。

醸造所に併設されているスタンドエリアでは、ここでつくられたワインを飲めます。ガラス張りで囲まれた店内は開放感があって明るく、カジュアルな雰囲気でワインを楽しめます。

お店で人気のメニューは、『f winery醸造ワイン3種飲み比べセット』（1,200円）。メニューの中から好きなワインを3種類選べるので、スタッフの方に自分の好みの味や香りを伝えて試してみるのもありです。

ワインのほかにも、マリネやポテトサラダ、キッシュなどワインに合うおつまみも。どれにしようか悩んだときは、『f winery醸造ワイン マリアージュセット』（1,600円）がおすすめ。3種のワインと、3種のミニプレートがついていて、それぞれのワインと相性のよいおつまみがいただけます。

2023年4月からはオリジナル商品『felissimo chocolate museum Original （フェリシモチョコレートミュージアムオリジナル）ワインと合うアマンドショコラ』（1箱1,500円）の販売を開始。チェダーチーズとブラックペッパー入りの『ダークチョコ』は赤ワインに、ゴーダチーズとローズマリーの『ホワイトチョコ』は白ワインに合うそうです。

店頭ではグラスワイン1杯と、アマンドショコラ5粒がセットになった『グラスワインと楽しむアマンドショコラ』（1セット900円）もメニューに登場。アマンドショコラは『f winery』と「felissimo chocolate museum」でしか買えない限定商品なので、お土産にぜひどうぞ。

お店で気に入ったワインはボトルで購入可能です。試飲もできるので、少しずつ試して、これだ！と思う1本を探してみてください。鮮やかなデザインのラベルはとてもオシャレで、プレゼントにもおすすめです。

こちらの『f winery107』（3,080円）は、1927年に新潟の「岩の原葡萄園」創設者である川上善兵衛氏が開発した黒ぶどう「マスカット・べーリーＡ」を使用した赤ワイン。グラスに鼻を近づけると、ふわっとぶどうが香り、それだけで絶対おいしい！と感じさせられてしまうほど。あまり渋味がなく、軽やかな飲み口でさらりと飲めます。

すっきりとした味わいのワインをお探しなら、シャルドネで作った『f winery 113』（3,080円）がおすすめ。柑橘系の香りが爽やかで、寿司などの魚料理に合うワインです。ちなみに『f winery 903』（3,850円）は、『f winery 113』と同じぶどうを樽熟成させたもの。どんな違いがあるか、ぜひ飲み比べて確かめてみてください。

「ワイナリー」と聞くと、お酒が好きな人だけが入れるイメージがあるかもしれませんが、『f winery』ではコーヒーやカフェラテ、ソフトドリンクも用意。カフェとして利用するひとも多く、担当者の方からは「お酒が飲めない方も、どうぞお気軽にご利用ください」とのことです。天気がいい日はワインをテイクアウトして、お店の前にある公共スペースのカウンターで過ごすのもおすすめ。海を眺めながら、ワインで乾杯なんてオシャレな過ごし方も素敵です。ワインの試飲会などイベントも定期的に開催されているので、興味がある方はぜひHPをチェックしてくださいね。

（ライター　中田／ウエストプラン）