2009年にオープンした『みかげ山手ロール 御影本店』は、神戸に10店舗を展開する洋菓子店『ボックサン』の2代目である福原敏晃氏がプロデュースしているお店です。『ボックサン』は、敏晃氏の父である先代の善之助氏が創業したパティスリーということもあり、「自分の新しいブランドを作りたい」との思いから敏晃氏のオリジナルブランドが誕生。この地に店舗を構えることにしました。

コンセプトは「高級感のある街のケーキ屋さん」。外観や内観も黒をベースに、シックなデザインに統一しています。店内ではロールケーキのほか、プリンやチーズケーキ、シュークリーム、焼き菓子、季節ごとのギフトボックスを販売。お子さん連れのファミリーから、ご年配の方まで幅広い年代のお客様が訪れます。

店内にはガラス越しに、パティシエがお菓子づくりをしている様子を見学できるスペースも。タイミングがあえば、ロールケーキの生地を巻く作業をしているところも見られます。

ショーケースには定番ロールケーキが9種類と、月替わりのロールケーキが2種類、合計11種類のロールケーキがずらり！カットされたケーキは自宅用に人気が高く、丸ごと1本のロールケーキは手土産に選ばれることが多いそう。

数あるロールケーキの中でも、お店で一番人気は『匠（たくみ）ロール』（1カット270円、1本1,350円）です。プレーンの生地で生クリームのみを包みこんだシンプルな一品で、やさしい味わいが魅力。年代を問わずおすすめしたい、お店でも定番の商品です。

生地はふわっとした食感になるように作られており、カステラのような甘みがあるのが特徴。小麦粉は、兵庫県産小麦100%にこだわった最高ランクの「特宝笠」を使っており、しっとりとした焼き上がりに。

また、生クリームは北海道産の純生クリームをたっぷり使用。パティシエの手によって丁寧に塗っていきます。

友人の自宅へお邪魔するときや、取引先へ挨拶に行くときなど、手土産に人気なのがこちらの『輝（かがやき）ロール』。チョコレート生地の外側を、チョコレートの最高峰と言われる『インペリアルチョコレート』で包み込んだゴージャスな一品です。

軽い食感の生地と、甘さ控えめの生クリームがちょうどいい塩梅でマッチしており、見た目ほど濃厚すぎず、あっという間に完食できてしまうおいしさです。

こちらの『彩（いろどり）ロール』は、『匠ロール』とは違う生地を使用しており、生地自体にも甘みがあるのが特徴的です。中にはイチゴとキウイフルーツ、黄桃が入っており、上にはイチゴやブルーベリーをトッピング。

見た目も華やかなので、誕生日などのお祝いの席でも喜ばれそうな一品。フルーツのジューシーな味わいがアクセントになり、お子さんがいるファミリーにも人気です。プレートやロウソクの用意もあるため、「いつもと違ったケーキを」という方は、誕生日用のケーキとしてロールケーキでお祝いしてみるのはいかがでしょうか？

『みかげ山手ロール』では、定番のロールケーキ以外に、毎月月替わりのロールケーキが2種類登場します。『抹茶練乳いちごロール』（1カット420円、1本2,200円）は、抹茶を練り込んだ生地に練乳クリームとイチゴを一緒に巻き込んでいます。

また、『紅茶ロール』（1カット390円、1本1,950円）は、お店で人気の『匠ロール』の生地にアールグレイの茶葉を合わせて作ったロールケーキ。中には生クリームとイチゴが巻き込まれており、上品な味わいに仕上げています。

『みかげ山手ロール』がある郡家（ぐんけ）町は、縄文時代や弥生時代の遺跡が発見された歴史深い街でもあります。そんな郡家の名を冠した『郡家ぷりん』（360円）は、トロッとした、なめらかな舌触りのプリン。瓶の底のカラメルソースはほろ苦く、プリンの甘さと絶妙な調和をみせます。

スフレタイプの『郡家ちーず』（6個入り1,200円）はミニサイズで食べやすく、冷蔵保存で消費期限は3日間。一つずつ個包装されているので、手土産にもおすすめです。

日持ちする手土産という方には、賞味期限が製造から2〜3週間ほどある『贈ロール』シリーズがぴったり。『贈ロール（はちみつ）』（1本1,900円）は、バタークリームをお店で一番人気の『匠ロール』の生地で巻き込んだ一品。特に、ご年配の方からは懐かしい味と好評なのだそう。

月替わりのケーキがあり、リピーターも多いという『みかげ山手ロール』。ロールケーキ専門店というだけあって、味の種類も豊富で、選ぶ楽しさがあります。そんなロールケーキを求めて、遠方から足を運ぶお客様の姿も。駐車場も12台完備と充実しているので、ドライブがてら立ち寄ってみるのもいいでしょう。現在、オンラインショップでの販売はなく、店頭でしか商品を購入することができません。高級感のある外観に身構えるお客様もいるそうですが、「どうぞお気軽にご来店ください」とのこと。食べてみたい！と思った方は、ぜひ現地へ足を運んでみてください。

（ライター　中田／ウエストプラン）