姫路市で長く親しまれた元市営バス車両に乗り込み、往年の路線を走行する特別なツアーが開催されます。今回使用されるのは、西工UA車で知られる5087号車。神姫バスグループでも廃車が進んでおり、実際に乗車できる機会は限られています。本ツアーでは、市営時代ゆかりの「現18系統 東蒲田~高畑南口線」や「旧 総合スポーツ会館・英賀保線」などを走行し、当時の雰囲気に浸りながら移り変わりゆく地域交通の歴史に触れます。さらに、普段は立ち入ることのできない研修センターや猫尾練習場での撮影会も予定。バスファンはもちろん、姫路の公共交通に興味のある人にも楽しめる内容です。
本ツアーの大きな魅力は、かつて姫路市の市街地を走り続けた5087号車に実際に乗車できる点です。西工UA車として導入され、姫路市営バスの一翼を担ってきたこの車両は、現在では数を減らしつつあり、乗車体験は非常に貴重になっています。ツアーは姫路駅南口から始まり、研修センターへ向かいます。ここでは同じく市営バスゆかりの車両、7270号の見学が行われ、スタッフの説明を通して車両の特徴や運行の背景を知ることができます。
続いて訪れる猫尾練習場では、5087号車の撮影時間が設けられ、車両外観やディテールをじっくり撮影できます。普段は公開されていない場所での撮影となるため、バス愛好家にとって特別な経験になります。また、練習コースの周回も予定しており、運行時の雰囲気をより近くで体感できます。
午後からは、実際に往年の市営路線を辿る運行が始まります。まず、現18系統として運行される東蒲田循環線を走行。続いて、かつて多くの利用者に親しまれた総合スポーツ会館・英賀保線の旧ルートを進みます。当時を彷彿とさせる放送体験も予定されており、車内の雰囲気とともに市営バスが市民生活を支えてきた様子が感じられます。
また姫路東出張所では、電気バスや水素バスなど現行車両の展示が行われ、キーワードとなる地域の交通の“今”と“昔”を対比しながら見ることができます。撮影スペースだけでなく、小規模ながら部品販売も予定されており、バスファンに人気のポイントです。ツアー終盤には、市役所線の経路を通り、姫路駅南口へ帰着。約6時間半にわたる行程の中で、姫路の公共交通の歴史とその移り変わりを深く感じられる内容になっています。
神姫バス株式会社は、兵庫県を中心に広域で路線バス・高速バス事業を展開する地域交通事業者です。姫路市営バスの運行移管を受け、地域の公共交通を支える役割を担ってきました。研修センターや車両基地を活用した見学企画や、バスファン向けのイベントも積極的に実施。今回のツアーでは、元市営バス車両5087号を特別に運行し、地域交通の歴史を伝える取り組みを行っています。
2025年12月20日(土)
10,500円(税込)
28名(最少催行人員21名以上)
姫路駅南観光バス乗降場
〒670-0962
兵庫県姫路市南駅前町
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