兵庫県三田市で受け継がれる伝統工芸・三田青磁を、現代唯一の三田青磁作家である伊藤瑞宝さんから学べる特別な日帰りツアーが開催されます。本企画は、作品鑑賞に加え、作家によるギャラリートーク、館内案内、さらに三田青磁の土を使った手びねり体験まで楽しめる内容です。昼食は地元で長く愛される三田屋本店やすらぎの郷で、黒毛和牛ステーキランチを味わいます。最後には産直市場「パスカルさんだ」での買い物もあり、三田の文化・味覚・ものづくりをまるごと体感できる一日となっています。
ツアーの最初に訪れる「三田陶芸の森。」では、三田青磁の世界を代表する作家・伊藤瑞宝さんによるギャラリートークが行われます。
三田青磁は江戸時代から続く歴史を持ち、淡く透き通るような青緑色が特徴です。その魅力は、素材となる土の性質や釉薬の組み合わせに加え、焼成の微妙な温度差にも大きく影響されるといわれています。伊藤さんの作品づくりに対する姿勢や、伝統と現代の技法をどうつなぐかなど、作家本人の言葉からしか得られない視点に触れられる点が、このプログラムの大きな特徴です。
ギャラリートーク後には、伊藤さん自身が館内を案内する特別ツアーも実施されます。展示室では作品の形や色の違いを間近で見ながら、制作過程や三田青磁の背景にある歴史の解説を聞くことができます。作家の視点で語られる内容は、単なる鑑賞とは異なる奥行きを持ち、青磁の美しさをより深く理解するきっかけになります。初めて三田青磁に触れる人にとってもわかりやすく、地元の文化を知りたい人にも充実した時間となるでしょう。
作家の言葉に触れた後は、三田青磁の土を使った手びねり体験が待っています。所要時間は約90分。参加者は自由に形を作り、思い思いの器を仕上げることができます。完成後は窯元で焼成され、約2か月後に手元へ届けられます。自分が作った器が青磁の色をまとって届くのは、この体験ならではの楽しみです。
体験では、初心者でも取り組みやすいようスタッフが丁寧にサポートしてくれます。手で土を成形する工程はシンプルながら奥が深く、形のわずかな違いで表情が変わるため、多くの参加者が夢中になるといわれています。また、作家や職員から素材の特徴や成形時のコツを教えてもらえるため、作品づくりを通して三田青磁をより身近に感じることができます。ものづくりに興味のある人や、旅の記念となる“唯一の品”を残したい人にとって、印象に残る体験となるでしょう。
昼食は「三田屋本店やすらぎの郷」で提供される黒毛和牛ステーキランチ。本店は能舞台を望む落ち着いた空間を持ち、地元で長年親しまれてきた名店として知られています。提供されるステーキは120g。肉質の良さを引き立てる焼き加減と、同店自慢のハムがセットになっており、三田ならではの味を堪能できます。
観光地での昼食は単なる休憩になりがちですが、本プランでは「地域の味覚に出会う時間」として位置づけられています。地元に根付く料理を味わうことで、旅の記憶により深みが生まれます。周囲の景観と合わせて過ごす時間は、体験の余韻を楽しむひとときにもなります。
ツアーの最後に訪れる「パスカルさんだ」は、地元の農産物や特産品が揃う産直市場です。旬の野菜や加工品、地元で人気の食品など、三田ならではの品が並び、旅の記念やお土産選びに最適です。地域の暮らしを支える農産物に触れることで、三田の食文化の豊かさを体感できます。
また、産直市場は地元住民も多く訪れる場であり、観光で来た人にとっては「その土地の生活」を垣間見る場所でもあります。ツアーの締めくくりに、気軽に買い物を楽しめるのも魅力です。
2026年1月31日(土)
2月7日(土)
15,000円
※三田青磁手びねり体験料・作品焼成・昼食・バス代を含みます。
※作品後日発送費は別途
27名(最少催行15名)
神姫バス三宮東バスのりば
〒651-0094
兵庫県神戸市中央区琴ノ緒町3丁目1番地 274号
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